南の島で2007年を迎えました。
旧年中には、POSY社のホームページをたびたび訪問していただきまして、ありがとうございました。今年もお立ち寄りいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

昨年暮れに、琉球の創世神アマミキヨが降臨した「神の島」久高島に行って来ました。
知念半島東端から約5km先に浮かぶ、周囲8kmの細長く平坦な島です。
この島には、麦・粟などの五穀の種子が入った黄金の壷が流れ着き、琉球で麦が栽培された最初の地とも伝えられています。
島の中央付近でクバやタコノキなどがうっそうと生い茂った森の中に、クボウ御嶽(ウタキ)があります。クボウウタキは沖縄七嶽の一つで、最高の聖地です。

その入り口は、冷やりとした霊気に包まれています。
引き込まれるように入り口に一歩足を進めると、大里家のクニチャサ祝女(ノロ)が黄金の光に包まれてどこからともなく現れました。
その霊力に身がすくみ、その場に縛り付けられたように動けなくなってしまいました。

祝女は話しました。「第一尚氏王統七代の尚徳王が私の魅力に惚れて、我が家に逗留している間に、首里城では革命が起きてしまいました。
尚徳王は急いで帰途につかれましたが、途中で王朝が既に転覆したことを知り、海に身を投げお亡くなりになりました。
私は、それ以来、この島の経営を司っています」

そう言った祝女はパソコンに向かいました。「今年の麦の作付け計画、漁業部門と農業部門への配員計画 などの経営計画の策定や、途中で変更する方針の策定には、このSDツールが欠かせないの」と言って指差した画面には ”Powersim Studio 7” が表示されていました。

祝女の話は続きます。「最近は、気候が変わり易く、隣国との交易も複雑になり、今までに経験していない出来事が頻繁に起きるので、このSDツールで最適解を求めたり、リスク分析をしたり色んな条件で仮想経営をして 、経験不足を補っているの。
最後には、私がクボウウタキの拝所(ウガンショ)に籠って、仮想経営により目安をつけた結果を霊力でもって確認し、皆に、その理由(ワケ)と共に 結論をご託宣します」

その聡明な透き通った眼差しに、心ときめかして目覚めた2007年の初夢でした。

皆様方におかれましても、一富士、二鷹、三茄子と、おめでたい初夢で目覚められますよう。

2007年元旦      松本憲洋