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		システム・ダイナミックス(SD)とは? 
		 
		
		  システム 
		・ダイナミックス学会(SDS) 
		             システム・ダイナミックス学会日本支部(JSD) 
		
		   
		
		ビジネスで活用するシステム・ダイナミックスとは? 
		
		システム工学を学んでいる方には、制御理論から容易に理解できるだろうと思います。 
		システム・ダイナミックス(SD:System 
		Dynamics)では、企業間競争や経営戦略策定などにおける実世界のプロセスを抽象化してコンピュータ上に表現し、そのモデルを時系列的に数値解析(連続的にシミュレーション)します。 
		具体的には、モデルはコンピュータ上で常微分方程式で表現されていますので、差分法による数値解析により離散的に解きます。 
  
システム・ダイナミックスに関するキィ・ワードは、連続系/フィードバック・ループ/非線形です。 
制御工学では、ブロック線図をベースにした汎用シミュレータ言語としてCSMP (Continuous System Modeling 
Program)が開発されました。一方、経済・社会学においては、フロー・ダイアグラムをベースにした汎用シミュレーター言語としてDYNAMO (Dynamic 
Model)が開発されました。 
これがシステム・ダイナミックス向けの汎用シミュレーター言語の始まりです。   
    
制御系にしても経済・社会系にしても、いずれも時間軸に沿ったシミュレーションを実行するわけですから、非線形・多元連立常微分方程式に初期値を与えて数値解法によりその後の挙動を解いています。 
システム・ダイナミックスでは、この数値解法における積分法として、オイラー法やルンゲ・クッタ法を用います。   
Powersim製品をはじめ、最近のシステム・ダイナミックス向けのツールは、高級言語としてビジュアル性能に優れ、数種類の図形だけでモデルを表現できます。さらに、最新のPowersim製品である”Ps 
Studio”は、オブジェクト指向の概念を取り入れてモデルの再利用性についても配慮しており、大変実用的なソフトウェア・ツールと言えます。                        
              
以上は機能面からシステム・ダイナミックスの概要を眺めてみたわけですが、次に利用面からその特徴を眺めて見ましょう。何と言っても一番大きな特長は、因果関係を明確にできることです。実社会のシステムを分析して、それに含まれる各要素の因果関係を明確にするところから、システム・ダイナミックスによるモデルの構築は始まります。 
  
例えば、あるサプライ・チェーンである商品が良く売れたとします。商品が良く売れたことは、売上が上がり、さらに販売のための営業担当社員などを多く雇うことができ、その結果さらに売上があがると言うプラスのサイクルの因果関係が考えられます。しかし一方では、商品が良く売れると、潜在顧客が少なくなり、今後購入してくれる顧客は減りつづけて、その結果、商品が売れなくなると言う負のサイクルの因果関係も考えられます。このような因果関係を明確にすることが、システム・ダイナミックスで言うコーザル・ループ(因果関係図)を描くことなのです。  
  
このように、システム・ダイナミックスを用いますと、否応なしに因果関係が明確になりますから、経営戦略にしても事業戦略にしても透明性の高い戦略立案とその実行経過の把握が可能になります。 
 
 
◆フリーのシステム・ダイナミックス・ソフトウェア(試用版) 
システム・ダイナミクスは、端的に言うと”複雑な社会現象における問題を解決するための方法論”です。ですから、多くの人は、一先ずどんなものか試してみたいと考えます。そのために、Powersim 
Software 社では、システム・ダイナミックス・ツールの試用版を無料で提供しています。 
ここをクリックして、フリーのソフトウェアのダウンロードのページにお進みください。 
 
◆システム・ダイナミックスの概要を体験するための参照モデル 
フリーのソフトウェアが手に入ったら、その上でシステム・ダイナミックス・モデルを構築して、システム・ダイナミックスの概要とソフトウェアの使い勝手を試してみたいものです。システム・ダイナミックスに手慣れた方には直ちに可能ですが、初心者には少々負荷が
高そうです。先ずは、出来上がったモデルをソフトウェアの上で走らせるところから始めてはどうでしょうか。 
		
		ここをクリックして、POSY社が提供する参照モデルをダウンロードするページにお進みください。 
		 
		◆システム・ダイナミックスとそのソフトウェア(Ps 
		Studio)の概要説明 
		一先ずソフトウェアを走らすにしても、マニュアルが必要と考えられる方は多いと思います。 
		Ps 
		Studioにはソフトウェア内のHelp機能が充実していて、それが約1200ページの電子マニュアルになっています。しかし、そのような詳細なマニュアルは初心者には不向きですから、POSY社ではシステム・ダイナミックス概論とPs 
		Studio入門とをまとめた簡単なマニュアルを準備しています。 
		ここをクリックして、その簡易マニュアルをダウンロードするページにお進みください。 
 
		
		◆システム・ダイナミックス関連のURL 
システムダイナミックス学会(SDS) : http://www.systemdynamics.org/ 
システムダイナミックス学会日本支部(JSD) : http://j-s-d.jp/ 
Powersim Software AS : http://www.powersim.com 
		POSY Corporation :  
		
		http://www.posy.co.jp 
		Introduction to System Dynamics :  
                                    
http://www.systemdynamics.org/DL-IntroSysDyn/index.html
		 
		 
		◆システム・ダイナミックスとそのソフトウェア(Ps Studio)の講習会 
		新しいことを独学で始めるのと、思っていた以上に時間がかかり、効率的な学習が進みません。 
		あなたの組織で活用しようとされる場合には、インハウスの講習会を開催されませんか。 
		ここをクリックして、インハウス講習会についてご参照ください。 
		 
		◆システム・ダイナミックスとPs Studioに関する何でも質問 
		システム・ダイナミックスとそのソフトウェア:Ps Studioに関して質問がありましたら、ここをクリックして、メールでお問い合わせ下さい。わかる範囲内になりますが、できるだけお答えします。 
  
		
		◆お薦めする参考文献                      
		D.H.メドウズほか ;成長の限界,ダイアモンド社,1972  
		J.D.Sterman ;Business Dynamics,  Irwin MacGraw-Hill,2000  
		P.M.Senge ;学習する組織,英治出版,2011(翻訳),1990(原著)  
		宮川公男,小林秀徳  ;システム・ダイナミックス, 白桃書房,1988  
		島田俊郎編 ;システムダイナミックス入門,日科技連,1994  
		森田道也編著 ;経営システムのモデリング学習,牧野書店,1997 
		森田道也著 ;サプライチェーンの原理と経営,新世社,2004  
		ダニエル・キム/バージニア・アンダーソン著 ;システム・シンキング・トレーニングブック, 
		                                                   
		日本能率協会マネージメントセンター,2002 
		キース・ヴァン・デル・ハイデン著 ;シナリオプラニグ,ダイアモンド社,1998 
		木村英紀 ;制御工学の考え方,講談社,2002  
		 
		
		  
  
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