タイトル:災害対策:ガス爆発の事例(GISとの統合) 分野:公共事業 概要: 詳細: 上記をダブルクリックしてそのページが開かない場合には、URLの行をコピーして、Internet Exprorer の上端のURLの入力枠に貼り付けてEnter key を叩いてください。
2008年の5月24日に、ノルウェー、Gulen地方自治体のSlovagにあるVest Tank設備でT3とT4のタンクが爆発し ました。数分の内に、460トンのガスが流出しました。ガスは一瞬にして燃焼したと考えられています。しかし、多くのガスが空気の中に入り組んで、風と共に広い地域に分散したので、およそ1000人の人が住んでいるその地域は、ガスのにおいに襲われ ました。
下の地図は、爆発後7時間経った時点で、ガスが辿った場所のシミュレーション結果です。このシミュレーションは、Ps StudioとNorkark社のGISLineとを組み合わせて実施し
ました。被害がいかに広がったかについては、下記のURLにあるBergens
Tidende新聞が発表した記事にあるアニメーションを参照できます。(同新聞は西ノルウェーで最大の新聞社)
さて、ノルウェーのスタバンガー地方自治体では、上述のシステムを2008年から使っています。 「シミュレーションをGISと結びつけると大変有効な道具になる。そして被害を防ぐ場合や緊急事態への備えを増強する場合に使われると、その地域に住んでいる住民に対する安全性が改善される。」 スタバンガー地方自治体は、同自治体の安全性を向上させる計画立案の補助として、GISを使い始め ました。ディジタル・マップはリスクが高い地域の情報交換には大変良い方法です。それは洪水の履歴がある地域とか、あるいは、引火性の物質の貯蔵によりその周辺に対する潜在的な危険が存在するような地域を指してい ます。
スタバンガー地方自治体においては、二種類のGISモジュールがシミュレーション・モデルと結び付けられてい
ます。一つのモジュールは、大雨の後に発生する地滑りと洪水に関する潜在的可能性の問題を取り扱っています。もう一方のモジュールは、ガス漏れのリスクに関する問題を取り扱ってい
ます。いずれも、住民が住む地域においてそのような事象の影響をシミュレーションすることによって問題に対応しています。
「これらのシミュレーションにより、リスクと脆弱性の分析の導出、警報設備の計画、現実的な訓練の実施が可能になります。特に、現実の非常事態の対処管理において使うことができます。このツールは限界状態での重要な意思決定を支援してくれます。事象を見える化する開発は、計り知れないほど重要なのです。われわれの既存のシステムともうまく連携できて、ツールは、論理的に組み立てられていることと簡単な操作性という二つの観点から、大変ユーザーフレンドリーなのです。 |