▼  緊急告知 日本円価格の大幅な下落

Powersim製品はユーロ価格で販売しています。

最近の為替レートの急激な円高傾向により、輸入価格が大幅に下落しています。
現在の日本円価格を、EUROレートが最も高かった2008年7月下旬から8月初旬にかけての 日本円価格と比較して下表に示します。

2001年以来、継続的なユーロ高で、皆様には大変申し訳ないと思っていましたが、今は、ご購入いただく良いチャンスかと思います。

是非、この機会に、年度半ばではありますが、購入予算を何とか調整いただき、早めの購入をご検討ください。
見積はこちらからご依頼ください。

なお、価格は毎日変動しますのでPOSY社までお問い合わせください。

さて、1999年から2010年にかけての(円/ユーロ)レートを以下のグラフに赤い線で示します。

ご覧のように、2000年から円安・ユーロ高の傾向が一方的に進んできていました。

しかし、アメリカのサブ・プライムローン問題をきっかけとした世界的な不況により、8月中旬以来、(円/ユーロ)レートは 、急激に円高に振れています。
輸出産業では株安と円高のレインフォーシングのループに陥り、その不況ループからの脱出に向けた経営が緊急の課題となっています。一方、輸入製品にとっては、またとない購入の機会となっています。現在の(円/ユーロ) レートは、およそ7年前のレートで、Powersim製品もユーロの下落率にそって円価格が低下しています。

確かに一般の多数のユーザー向けのWindowsソフトと比較すると、Studio 7 は、個人で購入するには高価な買い物です。しかし、企業の栄華盛衰を対象とするなら安い買い物ではないでしょうか。アメリカのトップ企業GEでのシステム・ダイナミックス ・モデリングの活用について、事例の載った論文をSD学会日本支部の森田会長からいただきましたので以下に紹介いたします。


William Ocasio and John Joseph;
"Rise and Fall - or Transformation?, The Evolution of Strategic Planning at the General Electric Company, 1940-2006",

Long Range Planning 41/3June 2008, P248-P272

 

有名なH.ミンツバーグの論文タイトル;"The Fall and Rise of Strategic Planning"に良く似たタイトルなので驚かれたかもしれません。この論文は戦略的プラニングに関して、GEの6代のCEOの時代を分析したものです。有名な先代のCEOJohn F. Weich の後を2001年に継いだ現在のCEO、Jeffrey R. Immelt に関して、262ページ以降に次の注目すべき記述があります。

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新たに設置されたCommercial Council の焦点は、長期のプラニングに置かれています。そこで創発的に誘起されるものは、10年から15年先に会社に影響を与えるであろう、技術やビジネス環境の変化に、本気で取り組むように策定されます。これはGEの公式な戦略的プラニング・プロセスの鍵として、Immeltが 売上と採算性における有機的成長に焦点を当てるために策定した、大きなプログラムの一部をなしています。


そのために、彼はCrotonvilleにある同社の訓練施設である「ジョン・F.ウェルチ・リーダーシップ開発研究所」を使ってきました。そこでは、マネージャに対して、戦略的プラニングに関するツールを取り入れています。それは、いかにして新しい業種や営業品目を作り出すかというような授業だけではなく、シナリオ・プラニングやシステム・ダイナミックス・モデリングも含んでいます。

注:ジョン・F.ウェルチ・リーダーシップ開発研究所についてはこちらから説明をご覧ください。

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最後の下線部分の原文

To this end, he has utilized the firm's training facility at Crotonville to introduce strategic planning-related tools to managers, including scenario planning and system dynamics modeling as well as classes on how to create new lines of business.

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マネージャは、「計画し、組織し、調整して、統制する」と言うシーケンシャルな業務をこなしているわけではないと指摘されて既に久しい時が過ぎました。マネージャには、それぞれの レベルの現場で、変化するビジネス環境に合わせて戦略を臨機応変に変更できる総括的な判断力が求められています。そのためにはマネージャの人材育成が重要であり、それが企業の持続的発展の鍵を握っていると言っても過言では ありません。

 

今回、アメリカを代表する企業の一つであるGEの事例を知り、アメリカでは、システム・ダイナミックス・モデリングがマネージャの育成面で、シナリオ・プラニングなどと並んで、有効であると認識されていることが確認できました。この論文 は2006年までの分析ですから、2008年も3四半期過ぎた現在のアメリカでは、このような活用をGEに倣って活用している企業が広く 存在するものと思います。

 

シナリオ・プラニングにしてもシステム・ダイナミックス・モデリングにしても、どこかにある教材を持ってきて使えば良いと言うものではありません。その会社に マッチした内容の教材を 作って使う必要があります。そうなると、片手間にはできないし、ビジネスに対する長期的な視点も必要です。しかし、、日本企業には、そのためのミッションを 責務とする組織が存在しないことが多いので、気付いている人がいたとしても、皆が手を出さないで来たのではないでしょうか。

 

日本のGEと目される会社、あるいは経済的に小さくなった地球上で、GEを競合相手としている会社、それらの会社を目標とされている沢山の会社、また、それらの会社を支援しているコンサルティング会社も沢山あります。自社の強みを生かすマネージャ教育に、GEが現在取り組んでいるシステム・ダイナミックス・モデリングを活用されませんか。

 

企業内の総合研究所や経営企画部などで、取り組もうとされるところがありましたら、ご連絡ください。 ビジネス・モデリングに関してお役に立てると思います。また、 システム・ダイナミックス・モデリングの活用を考えるには、システム・ダイナミックスを採用すべきか採用すべきでないかと、入り口のところで 愚だ愚だと無意味な時間を費やすより、貴社の優秀な人材にシステム・ダイナミックス・ツールを使 い、持続的企業発展に向けたツールとして、価値があるかどうかを確認させることが一番ではないでしょうか。

 

代表的なシステム・ダイナミックス・ツールの一つであるPs Studio 7は、一先ず始めるには、現在購入し易い価格になっていますので、研究開発で言うunder-the-table研究(闇研究)に相当する闇経営研究としてででも取り組まれ、今の不幸中の幸いともいえるチャンスを生かし て見ませんか。


システム・ダイナミックスについて、取り付きにくいと感じておられるようでしたら、下記のオリエンテーションコースや、貴社内での開催 をお引き受けするインハウスの講習会をご利用ください。