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Ps Softwareは、実用化を目的にしているために、他のシステム・ダイナミックス・ツールである Vensimやithink/stellと比べて、特徴ある機能を備えています。 Powersim社のWebページのURL:http://www.powersim.com
モデルを作っている最中に、突然、PCがクラッシュしたり、WindowsやStudioがハングアップして、折角のモデルが凍りついてしまった苦い経験はありませんか。そんな時に限って、前もってバックアップ していないことが多く、同じモデル開発を再び最初から作らざるを得ないことになります。クラッシュやハングアップが発生しなければ一番良いのですが、複数の別個の組織で作ったソフトウェアを組み合わせて使っているのですから、想定外の事象を完全に潰したシステムにはなかなか 到達しません。 それで、Powersim社では、クラッシュやハングアップが発生した場合にも、被害が最小に収まるための対策を準備しました。それがAuto-Save機能です。やり方は実に単純で、 次に、保管間隔の設定方法などについて簡単に説明します。 (1)Auto-Saveのインターバルタイムの設定(デフォルトタイム=5分) (2)異常発生後の回復 プログラムを再度開くかどうかを聞いてきます。 プログラムを再開すると、画面の右にTask Assistantウィンドウが開きます。 そのウィンドウ上に、(1)で設定した間隔で保管されたモデルの履歴が表示されます。 プログラム上には、その内から最新の保管モデルが表示されます。 ただし、最新のものに無限ループなどが存在して怪しげな場合には、その前 のモデルが表示されるようです。 また、それ以外のモデルも表示して、状態を確認することができます。 なお、いずれにせよ、表示したものを採用するのであるなら、そのモデルを 意識的に保存します。 ■ Ps Studioは機能が充実していますが、更にモデリングの自由度を上げる工夫が施されています。それが、VBFunctionです。 VBFunctionは、VBScriptを使って自由に作る関数です。例えば、Ps Studioでは実現が難しい繰り返し計算などを容易に実現できます。詳しい機能は、Ps StudioのHelpで”VBFunction-VBScript Function”を検索して参照していただくとして、ここでは全体の簡単な説明と、関数を作る上で注意すべき点について述べることにします。 (1)VBFunctionの文法 VBFunction(Dimentions | Expression | Script) (2)Dimention この関数で計算して返す、この関数内の手続き文で使われる変数名と次元です。 変数名=次元 と記しますが、変数名は省略できます。 省略した場合の変数名は、”Result”です。 (3)Expression この関数の外部から取り込む変数名です。Ps Studioの変数のプロパティにおける ”linked variable”です。 変数名=”linked variable”,変数名=”linked variable”,変数名=”linked variable”,・・・ のように、カンマ切であるだけの変数を繋いでいきます。 変数名はこの関数内の手続き文で使いますが、省略することもできます。 省略した場合の変数名は、Param1、Param2、Param3・・・です。 (4)Script ここで、VBScriptでプログラムをコーディングします。Ps Studioでほかの変数の定義も 変数のプロパティ画面上のDefinition枠内で行いますので、VBFunctionの場合もつい そうしてしまいがちです。 しかし、VBScriptによるコーディング部分は、例えばMicrosoft Visual Studioに収録され ているスクリプト・デバッガーで、コーディング・実行・動作確認した上で、そのプログラム をVBFunctionに張り付ける方が、エラーも少なく結果的には早い完成が期待できるよう に思います。 上記のディバッガーがないにしても、Excelに搭載されているVBA用のエディターである VBEを使うこともできます。ただし、VBAではSubプロシージャやFunctionプロシージャで ないと実行できないので、実行するにはいずれかのプロシージャとして表現し、 VBFunctionに張り付ける際にはその部分を修正する必要があります。 なお、繰り返し計算で無限ループに入った場合に、エラーコードは戻りませんので、 Ps Studioは待ちぼうけ状態になります。この辺りのチェックは、ディバッガーやエディター に頼る以外なさそうです。 また、VBScriptのScript部分には記述の約束事があります。それは、1行ごとに文章の 前後を、コーテーションマーク「”」で囲むことです。 Ps StudioのHelpにある簡単な例を以下に表示します。 −−−−−−−−−− VBFUNCTION( 1..3 | {1,6,3} | "for i = 0 to 2" "Result(i) = Param1(i)*10" "next" ) −−−−−−−−−− この関数が返す変数:Result= {10,60,30} Ps Studio 10 のリリースに伴い、run-timeソフトウェアであるCockpitが無償で配布されることになりました。Ps Studio 10 Premiumでモデルを構築すると、そのモデルを無償のCockpitと共に、社内の関係部署や顧客に配布することができるようになります。Cockpit上で走らせるモデルにするためには、モデル作成後に追加の作業があります。それについて簡単に説明します。まず、対象のモデルを開きます。
1.
基本条件
2.
Project SettingのPresentation
Setupの設定
3.
ダイアグラムを移動する方法
4.
Cockpitのダウンロード
このページは逐次、追記します。
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