BSC strategic management brought alive by business process models 松本 憲洋 POSY Corp. matsumoto@posy.co.jp 要旨: グローバル化した社会・経済の下で、多様化した顧客ニーズに応えながら企業の成長を求めざるを得ない時代を迎え、企業では極普通に既存のビジネス・プロセスの大革新とか、新しいビジネス領域への進出とかに取り組んでいる。その過程で差別化を目指した戦略の策定と、その確実な実現をより重視するようになってきた。 本論では、恒常的な業務が中心ではなく、戦略性が高い業務を中心としたビジネスを対象にし、戦略実現のためのメソドロジィについて論述する。 このメソドロジィでは、戦略実現のためのビジネス・フレーム・ワークとしてBSC戦略経営システムを採用する。その中にシステム・ダイナミックス・モデルに基づくビジネス・プロセス・モデルのシミュレーションを組み合わせて、仮説検証により戦略のリファイン、ビジネス・プロセスの設計、運用結果の分析などを実施する。これによりBSC戦略経営の合理性を担保しビジネス・リスクの軽減と持続的なビジネスの展開を目指す。 また、BSC戦略経営において、ビジネス・プロセス・モデルの構築は不可欠であるが、その構築法としてサブモデル・ライブラリの構築とその蓄積についても提言する。
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