SDの実用化に向けて

Spurring the Application of System Dynamics

 

  森田道也  学習院大学経済学部教授  michiya.morita@gakushuin.ac.jp

 

要旨:

SDは、社会科学の分野でいかに分析技術がないかを痛感したMITのフォレスター (J.W. Forrester)が開発したダイナミックスを解析するためのシミュレーション・ツールである。開発して半世紀が経とうとしているが、その応用に関しては、期待外れと言わざるを得ない。現時点で本論のようなものを書くということ事態が問題であるが、特に日本ではそうである。海外でも正直それほど一般的でもない。しかしながら、研究者が利用するケースは多いし、アメリカに事務局がある国際SD学会の会員は増加している。本論ではSDに関わってきた筆者の経験をベースに何ゆえSDが普及しないかを考え、SDの将来における広範な応用の可能性のための条件を考える。

 

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